理事長コラム/Column

 
 代表理事挨拶

アウトドア衣料品の老舗「パタゴニア」のイヴォン・シュナイダーは環境活動家ではなく、ビジネスマンである。
その彼はどんな立派な経済活動も利益を生まなければ単なる遊びでしかない。
しかし利益を生むうえで重要なことは「道徳のない経済は犯罪ではあるが 経済のない道徳は寝言でしかない」ということである。

 

これは何を意味するか。事故が起きて人類の英知を集めても制御することができず
福島県を壊滅してしまった福島原子力発電所事故の終息は100年後にも終了しないかもしれない。
さらに地球温暖化の最たる原因である化石燃料の燃焼による二酸化炭素を排出することによって 人類に負担をかけ続けながら経済的利益を追求してきた東京電力はじめとしたエネルギー産業は イヴォン・シュナイダーの言葉を胆に命じてほしい。
簡単に言えば原子核や化石燃料を使って経済的利益を追求することは「重大な犯罪」なのだと。

 

第1次産業革命は石炭と蒸気機関の利用で力織機などが実用化されました。
第2次産業革命は石油と電気の時代で、ガソリンで走る自動車が誕生しました。
第3次産業革命は言うまでもなくコンピューターと情報化でした。
現在進んでいる第4次産業革命はあらゆるものがネットにつながるLOTやAI(人工知能)が主役と 言われておりますが、エネルギーにも第4次革命が同時に起きております。

 

その主役は再生可能エネルギーによる電力です。
今、太陽光発電はシリコン半導体を基盤としていますがプラスチックのような
薄いぺらぺらの材料を使い輪転機で印刷することで1/4のコストのパネルが1年後には実現いたします。
さらに蓄電池なども登場します。またさらに恐ろしいことは再生可能エネルギー発電所は
約15年後に減価償却が終了すれば送電量コストを除きコストフリーとなります。
電力小売り自由化などにより地域分散型電力小売会社が続々登場すれば化石燃料や
原子力に依存している既存のガリバー電力会社は恐竜のごとく絶滅危惧種となってしまうのです。

 

私どもはこういった時代の流れを一歩一歩進めるために、微力ですが
上山市中生居地区の児童館を上山市から借り受け「みどりの学校」を開講しました。
さらに環境出前講座なども小中学校や学童保育所からの要請があれば積極的に行うことで 環境教育を進めてまいりたいと考えております。